20回目を迎えた2019年は133組の出演 2日間で11時間近くの演奏会でした。
小学1年生から夢ホールステージでスタインウェイピアノを演奏できる機会です。中高生の参加が増えたり、10分の制限時間いっぱいに使って演奏したりと、「力を付けてきた」ということがうかがえるようになってきました。やはり継続は力だと実感します。
1.誕生
2.経緯
3.これから
1.誕生経緯
阿南市文化会館夢ホールに置かれたニューヨークスタインウェイ社製フルグランドピアノ。当時は徳島県内では珍しいピアノでした。
著名な演奏家を招いた招聘コンサートで、年に数回演奏するだけではもったいない。
市民みんなで弾いてピアノを育てよう。弾くことで夢ホールに愛着を持ってもらおう。と始めました。
はじまりは開館の翌年2000年の5月5日。
「みんなでスタイウェイを弾いてみよう」というそのまんまのタイトルでスタートしました。 その後この姉妹編が「みんなでピアノ以外物語」というタイトルになる理由もわかりますね
出演者には演奏会としての雰囲気を味わってもらいたく
プログラムを作り、アナウンスし、花束を(小さいけれど)お渡ししています
少し緊張感があるかもしれない。でも華やかさは無くしたくないなと思います
2.経緯
最初の参加は38名でした。午前中に舞台リハーサルをして午後に本番。ゆったりとした演奏会でした。翌年に8月へに引っ越し。
3回目の2002年には、「みんなでピアノ物語」と名称を変更。
これは近藤嘉宏さんの「ピアノ物語」という演奏会から頂きました。
四国放送の「24時間テレビ」に協賛してイベントを行うこととなり、誰でも参加できる「ピアノ物語」に加えて、ふれあいコンサートと称して社会人ジャズバンドなど地域で音楽活動をしている方に出演いただき、大勢を巻き込むイベントに変身です。
2006年 県の公募で、チラシをプロがデザインするという企画コンペがありました。見事「みんなでピアノ物語」が選ばれ、現在も継続使用しているピアノ鍵盤があしらわれたデザインが誕生。
2007年からじわじわと参加者が増え、2009年には8時間を超える演奏会になってしまいました。出演者数100組目前
そこで2010年には抽選としたところ・・・
不評で
翌2011年には2日間開催を断行。
このころの問題点は
自分の演奏が終われば帰ってしまう、他の人の演奏を聞いてほしい
ということでした
そこで、1日を2~3つの「部」に分けて、休憩時間には出演者全員が舞台に集まり記念写真を撮影。写真は希望者に実費でお分けしました。
3.これから
奏者がそれぞれに力を付けて来て、感心するような演奏を披露してくれます。いつかきっとここから演奏者が世界に羽ばたいていくに違いありません。
音楽家にならなくても、大きなホールで演奏した経験は必ず心の糧になることでしょう。
さて、演奏会を運営するスタッフについて少し。
11時間にもなろうとする2日間の演奏会は 当会会員や公募の学生ボランティアに支えられています。できれば出演者やそのご家族にも、演奏会の運営に関わっていただきたい。演奏前は緊張して大変でしょうから、自身の演奏が終わったら次の方をサポートする、そんなシステムが作れないかと模索中です。
スタッフとして関わってみれば、これまでとは違った見え方や愛着が生まれてくると思います
市民みんなで作り上げるホール それが一番の目標です
お客さんだったり、スタッフだったり、役割や立場を交換すると、人生が広がります。