夢ホール市民協議会夢つくりあなん

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1/26 阿波人形浄瑠璃 中村園太夫座 

阿南市新野町に200年以上も前から伝わる人形座「中村園太夫座」があります

毎年1月最終日曜日に夢ホールで公演を行っています

頭や衣装をそろえ、淡路から師を招き、農閑期に練習に励む

座の歴史を聞くと 温暖な気候に恵まれた里の豊かさを知ることができます

1月26日、夢ホールでの演目を紹介します

 

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式三番叟

 

中村園太夫座が演じる「式三番叟」は、家内や舞台の安全、多幸を祈願する翁の舞。

今回は、ゲスト出演の赤松座が「寿式三人三番叟」を演じるため、園太夫座の「式三番叟」は取りやめました。

赤松座は2016年に約100年ぶりに復活した美波町の人形座。リズミカルなお囃子に乗って、若い座員さんが演じる、少しコミカルな舞です。

 

ですが、園太夫座の「式三番叟」も新年には必須です。写真だけでもどうぞ。

皆様のご多幸をお祈りいたします

 

次は少々、ショッキングな写真です

 

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十郎兵衛内の段

「ととさんの名は阿波の十郎兵衛、書かさんはお弓と申します」は徳島の方にはおなじみのフレーズ。

これは一人西国を巡礼するお鶴の「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」でのセリフです。毎年新野中学校民芸部の皆さんにより演じられ、観る者の涙を誘います。

今回はその次 順礼の女の子を我が家に連れ帰ったその父十郎兵衛が巻き起こす悲劇を、中村園太夫座が演じます。三つの時に別れたとはいえ、このときお鶴は父の面影を見ていたのでしょうか。人形遣いの戸惑いが見て取れるようで切ない場面です。私の思い過ごしでしょうか

 

 

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三十三所花の山壷坂観音霊験記 沢市内の段 山の段

日本の演劇では必ず女性の名前が先です。「ロミオとジュリエット」とならず、「梅川忠平衛」「お染久松」・・・

演目の三十三所は西国(関西一円)の順礼寺を指します。「順礼歌の段」でお鶴ちゃんが巡っていたのがこれ。

この作品は明治期に作られました。言葉もストーリーもわかりやすくしかもハッピーエンド。お里が言う「三つ違いの兄さんと・・・」や観音様への願が叶い、始めてお里の顔を見た沢市の「お初にお目にかかります・・・」というセリフがはやったようですよ

 

 

 

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1/26 阿波人形浄瑠璃中村園太夫座公演

その他の演目は

赤松座「寿式三人三番叟」

本来、二人三番叟です。復活したばかりの若い座、活気ある遣い手で、3人で、遣い手が9人ということ、演じることにしたそうです。賑やかそうですね

 

新野中学校民芸部「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」

人形も、太夫も、三味線も中学生。頑張っています。

阿南市内の高校にも民芸部ができ、部活として人形浄瑠璃を続ける環境が整えばなぁ と願っています

 

太夫/三味線は

十郎兵衛内の段

道辻友十/鶴澤友音

 

沢市内の段

久次米三枝子/鶴澤友丸

 

山の段

宮崎照美/鶴澤友丸

 

字幕

NPO法人文字情報支援ひこばえ

 

現代仮名遣い床本無料配布(200部)

 

字幕や床本配布があるのは、徳島県内では阿南だけです。

運営協力をしている団体の頑張りですね

 

運営協力

NPO法人夢ホール市民協議会夢つくりあなん

 

チケット

200円

小中高生/YCC会員は無料