1月30日
第32回ホワイエコンサートを無事終了しました
実はこれは昨年の7月に予定していたもの。コロナウィルスの影響で、会場は使用できたのですが公演は断念しました。
翌日の31日がホールで阿南市新野町の人形座「中村園太夫座」の公演があることから、舞台準備で会場(ロビー)は空いていたことで急遽日程の変更もスムーズにできたのでした。
ホワイエには初登場の素浄瑠璃。少なくとも阿南市文化会館で「素浄瑠璃」が公演されるのも初めてです。
素浄瑠璃は人形浄瑠璃から人形を除いた公演形式。義太夫と三味線の語りをたっぷり楽しむことができます。
出演は いまや徳島で一番! の語り手竹本友和嘉さん
三味線は淡路島の「淡路人形座」の竹本友勇さん
お二人とも人間国宝で、かつて夢ホールにも来演されたことのある友路師匠の門下とのこと。普段から息の合った様子で、心地よいたたずまいです。
公演の一部をYouTubeにアップしています
当初は 深雪の嘆きが語り、三味線ともたっぷりと聞かせる「大井川」の段を公開しようと心づもりしていましたが・・
スピーカーの音を タブレット一つで録画語句音はむつかしく
音声が少し聞き取りにくいことから、宿屋の段の後半をご覧いただくこととしました
動画編集で何度も聞いているうち、
宿屋の亭主徳右衛門と深雪とのやり取りに、役の語り分けの妙、徳右衛門の温かな人柄や深雪の切なさが伝わってきて、とても良い場面だなと思いました。
さて、「生写朝顔日記」「生写朝顔話」の二つのタイトルがありますが
こちらを使っていなじみがあります、と出演者からの提案で「日記」の方を採用しました。
「話」の方は 文楽で使われているようです。文楽では演目を奇数で表記することが慣例としていることが理由のようです。
初めて素浄瑠璃に出会ったお客様が多かったようです。
ホワイエコンサート という気軽に鑑賞できる雰囲気で、いろいろなジャンルの表現に出会っていただくことをコンセプトとしています。今回も大変好評でした、素浄瑠璃も続けて企画していきたいことはもちろん、その他のジャンルについても挑戦してみたいと考えています。
次回のホワイエコンサートは筝曲です
2回目のホワイエ出演となった遠藤綾子さん、今回は娘さんとのデュオです。
咲季子さんは「題名のない音楽会」に出演したり、邦楽器のメタルバンド「神楽無双」のメンバーだったりと、多方面に活躍中。ご注目ください。